ひとりでも入れる労働組合

ごあいさつ




 労働組合というと特殊な人たちの集まりと思っている方もよくおられます。しかし、私たちの日々の生活で労働組合に加入している人(どこかの労働組合に所属している人)にはよく出会っています。電車に乗れば運転手さんや車掌さん、駅員さん。スーパーのレジ係や販売員さん、病院の看護師さんや郵便物の配達員さん、宅配の配達員さん。普通に見かけるたくさんの人たちが労働組合に加入しています。

 皆さんの乗っている車や使っている家電製品を作っている工場でも多くの方が労働組合に加入しています。決して特殊な存在ではありません。

 そして、その労働組合は毎年給与の引き上げや年2回の賞与の支給を求めて交渉しています。春になると新聞紙上で「ベア○○円」と報じられていますが、それはこの人たちが加入している労働組合の活動の成果としてでている数字です。このような数字を参考にして中小企業の社長さんや、国や地方自治体も社員・公務員の給与を決めていきます。毎年改定される最低賃金も労働組合の代表が大阪府、企業団体代表と協議して決定しています。皆さんの生活にとって、労働組合の活動は決して無縁ではありません。

 今、皆さんが働いておられる職場にも労働組合は必ず、必要なはずです。業績を確認して、自分たちの給与をいくら出してほしいと交渉することができます。パワハラやセクハラを社長さんに指摘して職場からなくすこともできます。ましてや、残業代の支給に不正があればただせますし、サービス残業をなくすこともできます。職場で従業員集団として社長に物の言える組織ができるということです。

 私たちの組合は結成45年。大阪で中小零細企業、下請け企業で働く仲間や非正規労働者の組合加入、組合結成に携わってきました。職種・規模は本当に多種多様です。しかし「職場の主人公は働く私たち」をモットーに日々組合員の雇用の確保、労働条件向上に励んでいます。

 皆さんも私達の仲間になりませんか?気軽に扉をノックしてみてください。

2017年5月8日

連合大阪地方ユニオン大阪地域合同労働組合
委員長 木本憲雄